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ゲームサウンドクリエイターのあつまり「ゲ音団」との対談

その5:サウンドクリエイターからアマチュア楽団へ


菊田 もうちょっと小さい規模で、
頻繁にできればいいなって感じがしますね。

TECHNOuchi 2008年に行われた「EXTRA(※)」というライブはご存知ですか?
こういったライブ+DJのようなイベントも含め、
もっと様々な形態のイベントがあるといいですね。

ゲ音団には様々なジャンルに特化した人がいますので。
(※)EXTRA … ゲーム音楽のサウンドクリエイターやゲームミュージック・アーティストを招いて開催された大型ゲームミュージック・イベント。2007年に第1回目が開催され、2008年10月にも開催された。

斉藤 面白いと思います。

ゲーム音楽にはホール向きの曲もありますし、
ライブハウスやクラブ向きの曲もあるので、
もっとバリエーションがあってもいいのかもしれません。

ただ、いろんなことをやろうとすると、
無料で開催するのはやっぱり大変です。

菊田 そうだよね。

斉藤 なんとか奏者の負担を減らそうと思っていても、
チケットの有料化は、著作権の問題など
整備されていない部分が多く難しくて。。

TECHNOuchi わかります。

斉藤 2083としても、そこをまずやりたいんですよね。

例えば、会社によっては、無料のコンサートであれば、
1曲いくらという明確なルールを
作っていただいているところもあります。

ただ、好きな曲をやろうとして申請しても
メーカーによっては許可が取れないものもあります。
ほかにも、レトロゲームの曲などは
会社自体がもうない場合もありますし。。

チケットを有料化できるところまでは難しくても、
権利面のルールが整備されていくといいんですが。

菊田 そうだね。

でも、すぐにはそうならないよね。

斉藤 はい。

なので、現状では選曲に偏りがある場合があります。
正直なところ、
他にも色々な楽曲を演奏したいという思いもあります。

菊田 ビジネスとしてちゃんと交渉すれば
受けてくれるところも多いと思うけど、
アマチュアの団体がそれをしようとするのは
相当な苦労がありそうだね。

斉藤 そうですね。

サウンドクリエイターさんのなかには、
ゲーム音楽を演奏する団体があるっていうのを
知ってくださっている方もいて、
それだけでも僕たちにとっては嬉しいことです。

今回、これは是非お聞きしたかったのですが、
コンポーザーさんにとって、
アマチュア楽団の人たちが
自分の曲を演奏するということに対して、
どう思われているのでしょうか?


(3秒ほどの間)

菊田 これは個人的な意見ですよね?

斉藤 もちろんです。

TECHNOuchi やっぱり自分の作った曲をだれかが演奏してくれたら、
すごく嬉しいだろうなぁ…と思います。

ボクの場合はオーケストラ向きの曲を作る機会が少なくて、
名前のとおりテクノ(笑)が多いので、
演奏いただける機会がなさそうなのが悲しいのですが。

やっぱり個人的には嬉しいです!
演奏されるからには、いつ演奏しているかを知りたいですね。

斉藤 なるほど。

2083の主な役割のひとつに、
演奏会情報の発信というものがあります。

ホームページを見ていただければ、
ほとんどのゲーム音楽団体の演奏会情報が
見れるようになっていますよ。