2010年発売のゲーム音楽CDレビュー結果発表
2011年1月1日〜1月24日にかけて受付をしておりました「2010年発売のゲーム音楽CDレビュー」の結果発表をさせていただきます。たくさんのレビュー誠にありがとうございました!
まだ発売から1年も経っていない作品が大半で、これから評価されていく作品も多々あるとは思いますが、すでに高い評価を集めている作品から、今回のアツいレビューをきっかけに広まっていきそうな掘り出し作品まで、多数の作品がピックアップされました。
このレビューが新たな音楽を聴くきっかけになれば幸いです。
それでは、どうぞ!
レビュー1位(55point)
ニーアゲシュタルト&レプリカント オリジナル・サウンドトラック
Xbox360とPlayStation3にて発売された「ニーア ゲシュタルト」と「ニーア レプリカント」の両作品のゲーム音源を収録したオリジナル・サウンドトラック。
ゲーム発売後から多方面で評判となり、Amazonのレビューでも大半が星5つになるなど、高い評価を受けています。
年末にはアレンジCDも発売され、まさに2010年を代表するゲーム音楽となりました。
それでは、いただいたレビューを一部紹介させていただきます。
【レビュー01】
ここまでゲームの世界観を上手く表現しているゲーム音楽は他に無いんじゃないかと思うほど、完成度が高いゲーム音楽でした。
音楽がしっかり世界観を支えていました。シナリオもそうですが、音楽でもユーザーに続けてプレイさせる工夫がされているなと感じました。
全体的に物悲しい感傷的な曲が多いです。曲一つ一つに情感があり、物語を感じさせる曲ばかりでした。
だいたいの曲に外国人の女性ヴォーカルの歌声が入っていますが、綺麗で優しい歌声がニーアの世界観に合っています。
キャラクターごとに曲が用意されていて、ゲーム中の状況や感情の変化などシーンに合ったアレンジになっています。
病弱な妹、妹を大切に思う兄、マモノ付きの女戦士、特殊な能力を持った少年など、キャラの特徴や物語が上手く表現されていて、素晴らしいです。
特に印象深い曲で言うと「イニシエノウタ / デボル」という曲がニーアの雰囲気を出していて好きです。優しい曲です。
主人公の村の噴水のある広場で、デポルという女性のキャラクターが弦楽器を持って演奏しながら歌っているんですが、そこでずっと聴いていました。
近くにいるとボーカルが流れ、離れるとボーカルが消える。簡単なギミックだけど曲とゲームが繋がってる感じが出ていていいなあと思いました。
アクションゲームなので戦闘の曲もあります。「全テヲ破壊スル黒キ巨人」という曲は、巨大で圧倒的な敵をイメージさせられます。絶対に勝てない!という存在感と、それに立ち向かう決意のような気持ちが曲に出ています。気持ちが昂ぶりました。
ゲーム未プレイの方がサントラを聴いたら、ストーリーが気になってゲームも買っちゃうと思います。自分はそうでした。
(20代男性:東京都)
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【レビュー02】
曲の部品となる様々な音の中で、人の声というものは独特の存在感を持ちます
(世にある楽器の多くが、人の声に近づけようと努力した結果だと言われるように)。
NieRの楽曲にはいたるところに人の声が散りばめられたり漂っていたり埋め尽くされたりしていますが、それらが悪い意味で浮き立つことなく、深く聴き入ることができるのは、力強く心を掴むメロディが根っこにあるからではないでしょうか。……などと、上っ面だけの解説をだらだら加えるまでもなく、一聴すれば「異質」そして「心地よい」とわかる、それがNieRです。
(30代男性:兵庫県)
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【レビュー03】
ゲームは未プレイですが、巷の評価があまりに高いことが気になり、ゲームそっちのけでサントラを購入。
そのため、ゲームの内容は全く知りません。しかし、収録曲の退廃的かつ神秘的なメロディに背筋がゾクゾクするほど興奮しました。
(30代女性:東京都)
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レビュー2位(31point)
ダライアスバースト オリジナルサウンドトラック
シューティングゲームファンに圧倒的な人気を誇る「ダライアス」シリーズの待望の最新作、PSP用ソフト「ダライアスバースト」のオリジナル・サウンドトラックが2位にランクイン。
新たなZUNTATAサウンドが新旧問わず多くのユーザーを魅了しました。
【レビュー01】
常に独創的なサウンドを世に送り出してきたタイトーサウンドチームZUNTATA。
中でもDARIUSシリーズは特に硬派でカルトなファンが多い事で知られ、そのサウンドはアーケードゲーム界でも注目度が高く、新作が発表される度にサウンドトラックCDが発売され人気を博していたが、1997年の『Gダライアス』を最後に新作は無く、ZUNTATAメンバーも大きく入れ替わった為、以前ほどの注目度は無く静かな時代が続いた。
2009年12月突如新作が発表、12年振りの新作がPSPで発売された。それがこの『DARIUS BURST』だった。
かつて熱いファンだった者ほどこの新作、特にサウンドにはまったく期待しなかった。旧作を支えた小倉氏が参加していたがそれも1曲のみ。
それ以外はどうせ…。
しかし、そんな不安を見事に新しいサウンドで吹っ飛ばしてくれた新生ZUNTATA。特に土屋昇平の働きは素晴らしかった。
新しいDARIUSの魂を、可能性をぜひ体験して欲しい。
言い方は変だが「ちゃんとDARIUSなんだ」このサウンドは。
(30代男性:東京都)
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【レビュー02】
作曲はタイトーサウンドチームのZUNTATA。ZUNTATAは昔の曲は知っていたんですが、最近の曲はあんまり聴いていませんでした。
代表的な作曲家は独立してますし。ですがこのアルバムを聴いて「今のZUNTATAすげえ!」と感じました。
「Good-Bye My Earth」PVで流れていた曲ですがすっごい盛り上がります!宇宙空間での速い戦闘をイメージさせられます。作曲は土屋昇平さん。「Hinder One」バイオリンやトランペットの音、ディジュリドゥのような音がスタイリッシュに駆け巡ります。
スペースインベーダー エクストリームの作曲をされている小塩広和さんも参加されています。透明感のあるメロディアスな曲が多かったです。
「Hello 31337」では、元ZUNTATAでダライアスシリーズを作曲されてきた小倉久佳さんも参加されています。一曲だけですけどやはり存在感が半端ないです。ダライアスといえば鯨(くじら)ですが、鯨の曲はこれ以外ないですね。
(20代男性:東京都)
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【レビュー03】
ゲーマーなので、ゲーム音楽はプレイ中に自然に聞く。
このCDほど、強引になまでにゲームの世界に連れていってくれる曲達を
私は、しばらく忘れていた。
絵にしきれない、世界観への没頭をくれるこのCDは是非お勧めしたい。
(30代男性:大阪府)
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レビュー3位(19point)
ダライアスバースト リミックス ワンダーワールド
なんと2位に続き3位(同ポイント)にもダライアスバースト作品がランクイン!
2位にランクインしたダライアスバーストの楽曲をZUNTATAメンバーはもちろん、光田康典、下村陽子、菊田裕樹らゲーム音楽界を代表する作曲家総勢18人が大胆にアレンジした超豪華2枚組CD。
【レビュー01】
過去に類を見ない豪華なコラボレーションで送る2枚組アレンジCD。
ZUNTATAメンバー(土屋昇平、小塩広和)&小倉久佳音画制作所はもちろんのこと、ゲストに、岡 素世、菊田裕樹、坂本英城、桜庭 統、下村陽子、鈴木光人、関 美奈子、TECHNOuchi、並木 学、なるけみちこ、Baiyon、日比野 則彦、光田康典、Ryu☆、渡部恭久の総勢18人の著名アーティスト陣が夢のコラボ。
DARIUSファンに限らず、ゲーム音楽好きなら、これは聴かないともったいない。
(30代男性:東京都)
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【レビュー02】
ダライアスバースト オリジナルサウンドトラックのアレンジ・リミックス。
2枚組のCDが、ゲームの世界のストーリーに合わせて、構成されている。
その試みは、十分に成功しており、各曲を聴き比べ、並べ替え非常に楽しませてもらいました。
(30代男性:大阪府)
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レビュー3位(19point)
Xenoblade Original Soundtrack
「ゼノギアス」や「ゼノサーガ」シリーズで知られるモノリスソフト・高橋哲哉氏の制作によるWii専用RPG。豪華作曲陣による美しい楽曲が注目を集めました。
【レビュー01】
アルバムは4枚組90曲以上とボリュームがあるにもかかわらず、
良曲の密度が高かったように思います。
4組の作曲家が1つのゲームに関わったのですが、各自の個性がよく生かされつつもゲーム内でのコンセプトや雰囲気を崩さなかったところが、作曲家のみならずこのゲームの音楽に関わったスタッフの腕の凄さの表れかと。
◆オススメの一曲:ガウル平原
ゼノブレイドの公式サイトで2番を選択すると流れる音楽。
曲+ゲームのジャケットだけでも広大なフィールドを駆け回る主人公たちのイメージが湧くが実際のゲーム内で聞くとより一層その世界に引き込まれる。
ゲーム音楽としても最良の出来だと思います。
(30代女性:神奈川県)
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【レビュー02】
これはもういろんな方が語り尽くしてるとは思いますが一言。
惚れます。
◆オススメの一曲:Beyond the Sky
これは…もう…語らずとも。みなさん聞いてください。
(10代女性:神奈川県)
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〜10point のCD
以下、惜しくもトップ3にランクインしなかった作品の数々です。
是非、レビューもご覧ください!
Scott Pilgrim vs. the World - The Game Original Videogame Soundtrack
【レビュー01】
PS3/XBox360で配信されたゲーム「Scott Pilgrim vs. the World: The Game」のサウンドトラックです。
なかなか印象的な画面なのでプレイして無くてもご覧になった方も多いのでは無いかと思いますが、滑らかに動くドット絵で作られた横スクロール格闘アクションのゲームで、日本のゲーム、特にテクノスジャパンの作品(くにお君やダブルドラゴン)や、カプコンやSNKの諸作品に敬意を捧げたような内容になっています。
サウンドトラックは、ファミコン風のトラックにバンド演奏を乗せる個性的なスタイルのchiptuneバンド「ANAMANAGUCHI」が手がけ、単に昔懐古的な感じだけでなく、新たなものを加えたサウンドがゲームの雰囲気と非常にマッチしています。
chiptune、ファミコン風と言ったスタイルは国内でも盛り上がりを見せていますが、海外でもこうしたスタイルが今なお愛好されているということを総じて大きく印象づけた素晴らしい1作だったと思います。
(20代男性:栃木県)
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【レビュー02】
2010年一番のお気に入り。Anamanoguchiという作曲家は日本ではあまり聞かれないが、この機会に知って欲しい。
ファミコン調の電子音源を豪快に使いさらに今風のアレンジを加え、爽やかでカッコいいメロディ。懐かしい感情で留まらない魅力があります。随所に愛を感じる作りのゲーム本編もお勧めです。
※ゲームはPS3またはXBOX360の配信タイトルとして日本でも購入可能。
サントラはiTuneStoreでDL購入できます。
(20代男性:愛知県)
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ファイナルファンタジーXIV/Field Tracks
【レビュー01】
特に好きなのは「潮風の集う町〜リムサ・ロミンサのテーマ」です。
聞いてるだけで街やフィールドを思い浮かべます。
バトルとはうってかわってオーケストラ収録になってるので、オーケストラ好きにはたまりません。
長所でもあり、短所でもあるんですが、ちょっと静かすぎる部分があるので盛り上がる曲が好きだ!という方にはオススメできないです。
寝る前とかに聞くと安らぎますよ!
(20代女性:千葉県)
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【レビュー02】
ずっと聴いていてもいいなあと思える曲が多かったです。
「ラノシアの疾風」はなんだか口ずさんじゃいます。FF11で言うとロンフォールな感じです、テンポも一緒じゃないですかね。綺麗で優しい透明感のある曲です。
フィールド曲のアルバムなんで全体的にゆったりした曲調ですが、FF11好き、植松伸夫好きなら買って損なしだと思います。
(20代男性:東京都)
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ファイナルファンタジーXIV/Battle Tracks
【レビュー】
一曲目のオープニングテーマから最後の勝利のファンファーレまで聞き応え満載です!
オープニングテーマはファイナルファンタジーのアレンジになりますが、爽やかな感じがとても良い!
バトル曲は7曲入ってるんですが、プロモーションでも使われていた「紅連の戦旗の下に」は疾走感があるし、「砂塵」はゆったりした感じにもバトルの緊張感がある曲で良い。
特に好きなのは「天楔」です。メインはエレキで適度な疾走感とこれからバトルに行くぞ!とやる気が出る曲です。全てに言えるのですが、今までの植松さんのバトル曲っぽくは無いんですが、ベースラインは植松さんですね!
全曲入ってないから買わないとか勿体無いです!
パッケージはちょっと開けるのが面倒な部分もありますが・・・
(20代女性:千葉県)
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無限回廊 光と影の箱 a Soundtrack
【レビュー】
曲の1分間を人間の1年に見立てて人の一生を表現したという、起伏に満ちた流麗なピアノ五重奏、全1曲75分間2628小節のサウンドトラック。
総計40時間に及ぶ弦楽四重奏レコーディング(ピアノは別録り)の全編生中継でプロの現場を垣間見て刺激を受けることができた点も含め、今年いちばん印象に残ったゲーム音楽でした。
(30代男性:兵庫県)
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アークライズファンタジア オリジナルサウンドトラック
【レビュー】
ゲーム自体はさらに一年前の作品ですが、発売から約9ヶ月後に発売されたサウンドトラックです。
プロキオン・スタジオの光田さん、土屋さん。そしてフリーの原田さんによる楽曲で、ゲームに合った、素敵なものでした。
キラキラとした世界観を示す明るい音や、心情を描く細かい音まで、プロキオン・スタジオならではの“良い仕事”が詰まった曲ばかり。
大好きな作品です。
(10代女性:神奈川県)
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大神伝~小さき太陽~オリジナル・サウンドトラック
【レビュー】
DSソフトで4枚組という大ボリューム収録。
前作の良さを残しつつ新曲も良曲揃い。
ゲーム音源ではなく高音質のデモ版が収録されているのでCDとしての価値も高い。
(30代男性:東京都)
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「クラシックダンジョン ~扶翼の魔装陣~」オリジナル・サウンドトラック
【レビュー】
zizz studioの大山曜氏ら3名が作曲した、生演奏版と8bit版の2枚組。
特にアコースティックサウンド満載の1枚目は必聴です。
全体的に、大山氏のユニット「Asturias」のキャッチーかつプログレッシヴな楽曲に民族音楽を加えたようなテイスト。
時にコミカル、時に叙情的、時に激しく、バラエティに富んだ曲調ながら、全体を通して聴くとひとつの世界観が浮かび上がります。
他に話題作が沢山あった2010年ですが、「もっと評価されるべき」という意味で本作に一票を入れました。
(30代男性:東京都)
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咲夜琉命 0Ar tonelicoIII hymmnos concert side. 蒼0
【レビュー】
PS3のRPG「アルトネリコ3 世界終焉の引鉄は少女の詩が弾く」で使用されているヴォーカル入りの曲を収録した作品。
ゲームで使用されているとは思えないほど1曲1曲の個性が際立っており、BGMの域を超えています。サントラではなく、一般的なアルバムを聴いているような気分になります。
民族音楽調の調べと多重コーラスが作り出す音の洪水には、いつ聴いても圧倒されます。
ゲームをプレイしている方がより理解が深まりますが、ゲームをプレイしていなくても問題なく楽しめると思います。
◆オススメの一曲:EXEC_FLIP_ARPHAGE
冒頭の静かな展開が、中盤から怒涛の如く流れるメロディラインに変わる、その「静」から「動」への繋がりは聴き応えがあります。
何度聴いても飽きない曲です。
(30代女性:東京都)
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GOD EATERオリジナル・サウンドトラック
【レビュー】
『テイルズ オブ レジェンディア』以来、5年ぶりの椎名節全開、
それだけで感涙。
NieR同様、人の声を積極的に取り込んだ音作りは強烈な存在感があります。
ちなみに女性コーラスはNieRと同じ方(中川奈美さん)が担当していたり。
また余談ですが、Donna Burkeさんの歌うスタッフロール曲『神と人と Vocal Ver.』は、アメリカのHollywood Music in Media Awards 2010という賞で、ORIGINAL SONG - VIDEO GAME部門にノミネートされました(受賞は逃しましたが)。
(30代男性:兵庫県)
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PERSONA MUSIC LIVE BAND
【レビュー】
ペルソナライブのバンドメンバーが演奏・編曲、
曲はペルソナ3、4を軸に10曲余り選曲されたアレンジアルバム。
2010年のペルソナライブ前に発売され、同年のライブで演奏されました。
全体的にライブノリしやすい曲調にアレンジされており、「Breakin' Throuth」や「Reach out to the Truth」にその傾向が現れている。
(30代女性:神奈川県)
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LAST RANKER オリジナル・サウンドトラック
【レビュー】
下村さんの歌モノバトル曲がやばい!の一言に尽きます。
こんなに熱くてカッコイイゲームサントラは久々です。
◆オススメの一曲:Glorious Fights We Call"Life"
ラストランカーで1番すきな曲です。歌詞を含め、こう、ラストランカーの世界観を表す感じの盛り上がりだったりいろいろ大好きです。というか、曲調がいいです。好みすぎる…。
(10代女性:神奈川県)
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タクティクスオウガ 運命の輪 オリジナル・サウンドトラック
【レビュー】
プラットフォームの進化により音質が上がったためでしょうか、
SFC版のサントラよりも音がクリアで聴きやすくなったように感じました。
SFC版の原曲に多少アレンジが加わっていたり、新規追加曲があったりしますが、元々SFC版にあった荘厳さ、重厚さ、勇ましさは不変です。音数が増えたため、むしろ迫力が増しています。
SFC版も良かったですが、PSP版も正統進化型として良曲が揃っていると思います。
(30代女性:東京都)
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Video Games Live: Level 2
【レビュー】
日本公演も行われた海外最大級のゲームミュージックコンサートツアー「VideoGamesLive」の2010年リリースの作品です。
前作より国産ゲームのタイトルも増え、より日本人にも聴きやすくなったのではないかと思います。
また大半がスタジオ録音であった前作に比べてほとんど(多分全部かな?)ライブ録音になっており、そこは好き嫌いがありそうですが自分的には迫力があって好みですね。
さておき2010年、多くのゲームのミュージックファンを驚かせたニュースとしてCivilization IVのテーマ曲「Baba yatu」がグラミー賞にノミネートされたことがあります(Best Instrumental Arrangement Accompanying Vocalist部門。なお賞の発表は2011年2月13日)。
この事実だけを取って「ゲーム音楽は素晴らしい!」というのもなんですが、今後のゲーム音楽に対する評価のあり方を変える一つの大きなポイントになっていくのでは、と大変嬉しく思います。
ひとまず、こちらに収録されている「Baba yatu」のDuet Versionの演奏は現時点で最高のバージョンだと思います。国産タイトルの演奏と合わせて、海外のゲームのサウンドに触れる切っ掛けになればいいと思いますね。
(20代男性:栃木県)
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ゴーストトリック オリジナル・サウンドトラック(イーカプコン限定版に付属)
【レビュー】
「ゴーストトリック」、アドベンチャー+パズルのゲームのサントラであるがこのタイトルにあるゴースト=幽霊、
すなわち、死後の世界を彷彿させるものであるが、曲名をみると、「死・運命・夜」など、まさにそれを彷彿させるキーワードが盛られている。
だがこれだけでみて、ミステリーやサスペンスの音楽みたいですねと言うには8割ぐらいは正解だが結論を出すにはまだ早い。ここでタイトルの後半、トリックという言葉に注目して欲しい。その意味は仕掛けである。そしてここでいう仕掛けは死の運命に対抗するためのもの。そういうものうがこの曲に非常に埋め込まれている。そしてそういう部分に非常に心が引き込まれるのである。
さて、この曲は基本はミステリーで、基本は重い曲である。だが、テンポが速く、あまりに時折感じるリズミカルな動きがわれわれに緊張感を与える。このサントラで使われているゲームはパズルであるので時間が足らないのに余計あせってしまう。パズルゲームじゃないと出すことが出来ない表現である。そしてそれがゲーム音楽だとうまく感じさせるツボである。そうミステリーでもあるがゲーム音楽を聴いているのだと思うのである。
そして重い曲でだけでなく、非常に明るい「リンネ」の曲、かわいい「ミサイルの曲」、陽気でラブリーな「カバネラ」の曲、そして運命に立ち向かう渋く勇ましい「ジュード」の曲は上記でも記したがこのゲームのもう一つのテーマ(運命への対抗)であり、ただのミステリー音楽ではないことを示している。
今までのミステリーゲームとは毛色が異なる部分がある曲ですが、ゲーム音楽という軸からは決して離れない良盤である。
(30代男性:大阪府)
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R-Type Themes
【レビュー】
ドイツのゲーム音楽作曲家「Chris Huelsbeck」氏が、「R-TYPE」のコモドール64版、Amiga版、そして近年のiphone版用に書き下ろした
オリジナルのタイトル画面の曲を、それぞれ原曲とアレンジバージョンで収録し、以前リリースされたHuelsbeck氏の楽曲のオーケストラ演奏アルバム「Symphonic Shade」からのAmiga版テーマのオーケストラ演奏(ちなみに演奏はSQEX「Symphonic Fantasies」でも話題になりましたWDR交響楽団)を加えた1枚です。
性質上これまでも部分的にHuelsbeck氏の作品集などに収録されることはありましたが「R-TYPE」のサントラなどには収録されることがなく、なかなか珍しいものになってしまっていました。この度独立して手に取りやすい形でリリースされたことには大変な意義を感じます。
2011年1月にリリースされる「R-TYPES レトロゲームミュージックコレクションEX」とあわせてより幅広いR-TYPEの世界を楽しんでいただけたら、と思います。
(20代男性:栃木県)
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PRISMATIC SOLID
【レビュー】
古くは「F/A」「リッジレーサー」などの楽曲で魅了した細江慎治氏と佐宗綾子氏による、テクノ系楽曲が詰まった1枚です。
特に、近年の細江氏の作品は強烈なサンプリングヴォイスと高速なビートで引っ張っていくGabba系楽曲が多かったのですが、PRISMATIC SOLIDはそれらの楽曲に比べると限りなく地味な印象を受けます。 しかし、低音で「SOLID」なビートを刻みつつ、シンセサイザーの音色が七色の光の如く変化していく様は、まさに「PRISMATIC」で、看板に偽り無し!
この「PRISMATIC SOLID」の楽曲は、表現方法こそ違うものの、同じく細江氏が楽曲を手がけた「CYBER SLED」(1993年・ナムコ)に近いと感じました。 サイバースレッドの楽曲は変拍子やデジロック的要素を含んでいて一見「PRISMATIC SOLID」とは正反対に見えますが、どちらもシンセサイザー音色の遊び具合や「未来」をイメージさせる楽曲という意味では、根底で繋がっているように思えてなりません。
前述のとおり、近年の細江氏は強烈なヴォイスやキックなどの「飛び道具」を使った楽曲が多かったのですが、このアルバムを聴いていると、いま本当に細江氏が作りたかった曲はこういう曲なんじゃないか…と思えてなりません。 一見地味な中に隠されたギミックにニヤニヤすること請け合いです。 聴けば聴くほど新たな側面が見えてくる不思議なアルバムだと思います。
一般受けするアルバムではないかもしれませんが、低音の効くヘッドホンで聴くと間違いなく陶酔できる一枚です。 この手の楽曲に拒否反応の無い方であれば、是非一度お試しを!
(30代男性:千葉県)
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怒首領蜂大復活 for iPhone/iPod touch オリジナルサウンドトラック
【レビュー】
元の作品のサウンドも素晴らしかったが
iPhone向けアプリ用に曲も全面リニューアルされており新鮮な気持ちで聞ける。
またiPhone向けのアプリのサントラが出たことも大きな意義があると思われる。
※正式には発売は今年の1月ですがイベント先行で12月に発売されているので入れました。
(30代男性:東京都)
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龍が如く4 伝説を継ぐもの オリジナルサウンドトラック
【レビュー】
このシリーズは毎回毎回BGMのクオリティが高いです。
◆オススメの一曲:Speed Star
どうしてこんな曲作れるかが不思議。
(20代男性:大阪府)
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スーパーマリオギャラクシー2 オリジナルサウンドトラック
【レビュー】
前作ほどのインパクトはないもののオーケストラサウンドが素晴らしい。
あくまでゲーム音楽であることを忘れていないことに何よりも感動する。
(30代男性:東京都)
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レビューを振り返って
以上、2010年のゲーム音楽レビュー結果発表となります。
この他にも多数のオススメ・お気に入り楽曲をお送りいただいておりますので、大変心苦しくはありますが、スペース等の事情で全ては掲載できていません。
申し訳ございませんが、予めご了承ください。
今年もすでに多数ゲーム音楽CDがリリースされています。
来年にも同様のレビューを行う予定ですので、是非今からオススメ・お気に入りを探してみてください。
- ※point数は、票数ではありません。おすすめ度合いなどを考慮して独自の方法で算出しています。
- ※タイトル、画像のリンク先は、Amazonになっています。
- ※iTunesなどのWEB配信、特典などで一般流通に出回っていない作品も一部含まれます。