その4:新生ZUNTATAライブ、3月6日開催!
斉藤 | 次はライブについてです。 1月に行われた「EXTEND」の反響と、 3月6日のライブについて教えてください。 |
小塩 | まずは「EXTEND」について。 毎回ライブのお話をいただいて、 どういうふうにしていくか悩むんです。 今までのZUNTATAのライブって、 「ダライアス」メドレーとか「レイフォース」の曲とか、 わりと昔の曲寄りだったんです。 でも、「ダライアスバースト」も出ましたし、 今のZUNTATAもアピールしていこうと思いまして、 思い切って「EXTEND」では、ほとんど新曲を演奏したんですね。 やはり賛否両論があって、 「DADDY MULK(※)が聴きたかった」という意見はありましたし、 逆に「今のZUNTATAの曲って結構ノリいいね」とか、 新しい我々を知ってもらえた部分もあるので、 そういう意味ではやって良かったなと。 |
(※) DADDY MULK ・・・ 87年登場のアーケードゲーム「ニンジャウォーリアーズ」の1曲。津軽三味線を使った斬新なサウンドは、当時のゲーム音楽シーンでも圧倒的存在感を誇り、ZUNTATAライブでも定番の一曲となっていた。 | |
土屋 | ここ最近のタイトーはより活発になってきてる節があり、 色んなところで我々の作ってる音を耳にしていただく機会が 少しずつ増えてきているのかなと思っています。 でも、その中で新しい製品をどんどん出しているのに 昔のイメージで捉えられてしまうという 違和感は埋めたい、というのがあった。 そこで、今の僕らがどんな音を作るのかを、 より積極的に沢山の人に知ってもらおうとしたわけです。 |
小塩 | 昔の「ダライアス」ならお客さんが盛り上がるというのは予想がつくのですが、 逆にやらなかった時にどれだけ盛り上がるのかというのは、 ある意味挑戦でしたね。 |
土屋 | まあ、せっかく僕らが出るので、 自分たちの曲をやりたいっていうだけですね(笑) |
小塩 | そういう意味では「EXTEND」は転機になるのかな。 これまでのZUNTATAライブから今後に繋がるライブというか、 本当に自分たちが聴いて欲しい曲を中心にやりました。 その流れで、次は3月6日にやることになります。 公式サイト:「ダライアスバースト アナザークロニクル」ZUNTATAライブ&開発者トーク |
土屋 | 今回、3月6日のライブは、 タイトーサウンドチームとしてのライブではありますが、 それ以上に「ダライアスバースト アナザークロニクル」のライブということで。 アナザークロニクルの曲をバンバン演奏します。 見出しには「12年ぶり復活」とか出てます(笑) でも是非、「新生ZUNTATA」と感じていただきたいなと思います。 「EXTEND」は基本的にはDJ的に流すスタイルでやりましたが、 今回は大きなライブハウスなので演奏したいですし、 元々ダライアスバーストやアナザークロニクルの曲は 演奏に合う曲だと思っています。 注目していただきたいのは、 全編、ゲームで流れてる曲とは違う点です。 そこで新たな楽しみ方をしていただければと思います。 ゲームの筐体で鳴ってる音をそのままライブでやったとしても あまり面白くないかなと思ってます。 筐体に入っている音は、あの筐体のために、ゲームのために作ったものです。 可能であればあの筐体でしか鳴ってほしくないくらい。 逆にライブになった時には、そのライブでないと映えない曲にして、 お客さんに聴いていただこうかと思っていますので、是非お楽しみに。 |
内田 | 聴いていただければ「新生ZUNTATA」ということが おわかりいただけるのではないかと思います。 |
土屋 | 今までZUNTATAライブが沢山ありましたが、 それとは違うライブになると思います。 特に演劇とかしませんしね。 (一同笑) |
内田 | 昔のライブで履いてた銀色の衣装、倉庫にあるんだよ。 捨てるに捨てられないんだよね。 (一同爆笑) |
土屋 | 今、演奏のことばかり言ってしまいましたが、 第1部の開発者トークも相当楽しみにしていただきたいですね。 メカニックデザイナーの海老川兼武さんと柳瀬敬之さんが ダライアスバーストのデザインの話をするというのは初めてです。 あと、開発ディレクターの柏木准一さんが、 どういう思いで横スクロールシューティングというものを作ったのか、 あのバースト部分もどうやって思いついたのか、などを話してくれます。 今まで制作側の、特に絵の話は出てこなかったと思うので、 そういうところを紹介できるかなと思います。 相当面白いと思います。 |
内田 | これまで公開したことのないレアな素材や写真もいっぱい出しますので。 |
斉藤 | 今回は、サポートミュージシャンも含め、 やや大きめのバンド編成ですね。 |
土屋 | でも全員が一緒にステージに上がるとは限りません。 今回は編成的には割とシンプルなものを多くしようと思っています。 |
高部 | ライブの音源化は? |
内田 | ・・・何とも言い難いですね(笑) ご要望の声が高ければ音源化もしたいと考えています、ということで。 |
斉藤 | 3月6日のライブ以降も、イベントなどに参加していくこともあるのでしょうか? |
内田 | サウンドは結構自分達の思っていることをやらせてもらえる風土があるので、 自分たちで良いと思ったものには、 積極的に出ていきたいと思っています。 |
石川 | ただ、僕らはあくまで本業は音楽を“作る”ことですから、 ライブなど本業の合間にやらざるを得ないことは どうしてもできない時があります。 スケジュールが合えば、やっていきたいとは思っていますね。 |
斉藤 | ライブ、本当に楽しみにしています! 最後に余談のようになりますが、 PS版「電車でGO!」のCMソング「電車で電車でGO!GO!GO!」の こぼれ話などはありますか? |
石川 | この歌に関しては、元々97年の東京ゲームショウで ZUNTATAミニライブをやったのですが、 賑やかしになればというぐらいの気持ちで作ったんです。 でもやったら社内外でウケた。 そこでゲーム制作側から、PS版を出す時に テーマソングやCMソングにしたいとう話があって入れたんです。 最初からゲームのためというのは考えていませんでした。 |
内田 | 電車電車って連呼してりゃいいんじゃないの、って(笑) |
石川 | ゲームショウでその場が盛り上がればいいかな くらいの気持ちでやったんですけど、何か人気が出ちゃいましたね。 SCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)さんから ベストCMソング賞までもらって。 思えばあの頃が人生の華だったかなぁと。 (一同笑) |
内田 | これからこれから(笑) |
石川 | CMソングはCDに入っているのと別バージョンなんですよ。 TVのCMバージョンはわざわざレコーディングをしに行ったんです。 その時、隣ではPUFFYがレコーディングしてたという。 |
内田 | PUFFYに並んだと思った。 (一同笑) |
石川 | 「電車でGO!」の歌も、 「こんなのZUNTATAじゃないよ」と言われましたけど、 そう言われるのは実は昔からの話で、 別段、古いのも新しいのも気にしない。 当時はだいぶ言われましたけどね。 でも今、「電車でGO!」はZUNTATAじゃないよ って言う人はあまりいないと思う。 今となってはZUNTATAの中で重要なヒット曲のひとつです。 そういうところから考えても、昔も今もやってることは変わらない。 毎回「こんなの違うよ」と言われ続けてるのが ZUNTATAであるな、と思いますね。 昔も今も一緒です、僕らは。 |
斉藤 | 何かいい話ですね。 |
石川 | うまい話にまとめられたなぁと、すごくホッとしてます。 (一同笑) |
小塩 | そこに持っていったわけじゃないんですか。 |
石川 | いや、偶然繋がって、うまいなぁと我ながら思った(笑) |
斉藤 | 今日はZUNTATAの魅力について、 より深く知ることができました。 どうもありがとうございました! |
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