その2:ゲーム音楽演奏楽団も気になるアレンジの制限
斉藤 | スカイポート出版さんが出されている楽譜って、 いわゆるアレンジされたものですよね。 編曲申請というのはされているんですか? |
秦 | JASRAC管理の場合は編曲申請というものはないんです。 |
斉藤 | 例えばなんですが、 ファミコン時代の3音で作られた楽曲を 吹奏楽やオーケストラアレンジにした場合、 曲調が変わってくると思うんですが、 その場合も編曲申請はしなくていいんですか? |
秦 | 実は、編曲自体に申請するシステムがないんです。 JASRACは曲を管理して、 作曲者に対して支払いをするっていうシステムなので、 編曲が使用料に関わってくることはありません。 ただ、その作曲された曲を大幅に変えてしまうのは注意が必要です。 例えばメロディをまったく変えてしまうとか、 歌入りの曲を替え歌にしてしまうとなると許可が必要になってくるんです。 例えば、ピアノアレンジやリコーダーアンサンブルのアレンジとなると、 あまりメロディや本質的なものは変わってこないと思います、 なので管理会社の方から大丈夫だと聞きました。 |
斉藤 | 大幅な編曲の場合は、JASRACより作曲者に申請するのがいいんですか? |
秦 | うーん。作曲者本人に直接伺えればいいんですけど、 実際はそうできないことのほうが多いですね。 J-POPなんかだと、各会社に管理会社というのがきちんとあるので、 そちらに電話をして確認を取る形になります。 |
斉藤 | そうなると普通のアレンジ自体にはあまり制限がなさそうですね。 オーケストラや吹奏楽の楽譜を個人が編曲して作ったら、 僕たちでも販売できるんですか? |
秦 | オーケストラや吹奏楽の楽譜でもメロディや本質的なものが変わっていなければ、 申請して販売することもできると思いますよ。 |
斉藤 | それができたら、すごいですね。 僕たちのようなアマチュアの楽団は、 楽譜がないので全て自分たちで編曲をするんです。 各楽団にアレンジャーがいるんですが、アレンジャー不足の楽団ももちろんあります。 販売という形でも、楽団同士が楽譜を買って、 演奏できる機会が増えれば夢が広がりますよね。 |
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